院内

直腸のがんとは

初期の症状と検査

患者の手を握る看護師

直腸の部分にできるがんを直腸がんといいます。直腸は大腸の一部ですので、総称として大腸がんとまとめられることがあります。直腸がんの主な初期症状は肛門からの出血です。排便に鮮血が混じるのが特徴となります。これは、直腸が肛門に近い場所にあるため、出血してすぐに排出されているからです。痔との判別が大切です。他には、直腸の幅が狭くなることから便秘、下痢、便が細い、残便感、などの症状が現れることが多いです。また、食欲の変化や貧血が起こることもあります。このような症状が出現した場合には、大腸肛門科や消化器内科を受診するようにしましょう。病院では、直腸指診、直腸造影検査、血液検査による腫瘍マーカー検査、超音波検査、CTやMRIなど画像検査などを用いて確定診断を行います。

ステージによる治療

直腸がん及び大腸がんには、ステージ分類がされています。がんの浸潤度、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無により治療が異なってきます。治療方法として外科による手術療法、化学療法、免疫細胞療法、放射線療法などがあります。また、新しく陽子線治療、重粒子線療法なども行われています。手術のみで取り除くことができる場合もありますが、浸潤や転移の程度で化学療法や放射線療法と組み合わせて治療を行うこともあります。直腸は、肛門に近いため切除後に肛門と繋ぐことができない場合にはストマ(人工肛門)を造設する手術を行うことがあります。直腸がんは早期に発見されれば、治癒の確率が高いがんです。定期のがん検診や、症状が出現した場合すぐに診察してもらうなど、早期発見に努めることが大切です。